マッシュルのレモンちゃん作者に学ぶ! 苦手を得意で塗りつぶす術

「マッシュル」面白いですよね。
完結した段階で、珍しく漫画を一気買いした作品です。

もともとは、主人公の名前「マッシュ」と「筋肉で解決」の取り合わせで、FF6のマッシュを連想して興味を持った作品でした。(FF6のマッシュ大好きなので)
多分、同じ入り方をした方は一定数おられると思います。

FF6は根強いファンも多いからね。
実際は、魔法史上主義の世の中を、魔法の使えないマッシュがグーパンでぶっ壊す話、ということで、ギャグにほとんど全振りなこともあり、読んでいて爽快感がすごかった!

アニメもあるので、未視聴の方は是非!
さて、漫画を一気買いしたということで、原作の単行本をいそいそ読んでいたのですが、途中、キャラクター紹介のところで少し気になる記述を見つけました。
どうやらヒロインのレモンちゃんは、作者さんが担当さんに「ヒロインがいるだろう」と言われて作ったキャラクターであるらしい。
作者さんは女の子を描いた経験がなかったので、最初は抵抗した。
(今は描いて良かったと思っている)
だいたいこんな主旨の話です。

女の子、描いたことがなくて抵抗してたの?
いや、読んでいても特に気にならなかったけど……

わたしねえ、これ、作風が良くて、そういうことを気にせず走れた作品だと思うの。

作風?
マッシュルは基本、ギャグ全振り
そもそも「マッシュル」という作品は、魔法の使えない主人公マッシュが、魔法史上主義の世の中を変えるため、敢えて魔法学校に入ってトップを目指す話です。

マッシュはただ、自分の育ての親であるじいちゃんと、平穏な暮らしを送りたいだけ。
それができないと言うのなら、できない仕組みを変えればいいんじゃないか、という話ですね。

魔法学校でトップになれるような人の言うことなら、みんなだいたい聞くだろうしね。
……とまあ、真面目な動機もあるにはあるものの、作風としてはギャグ全振り。
なので、作者さんが女の子の描写に慣れていなかろうと、「まあそういう作風だし」で話が済んでしまうんですね。
作品の中で、そこまで大きな問題ではないというか。
苦手を得意で塗りつぶす!
主人公マッシュは、魔法が使えない代わりに、尋常ではない力の持ち主。
魔法界の常識をグーパンで凌駕できる筋肉で、すべてを解決していきます。
これはまさに「苦手を得意で塗りつぶす術」
ここまで突き抜けていると、最早、魔法が使えないことなんてどうでもよくなります。

むしろ、あの筋肉が魔法みたいなものだしね……
レモンちゃんについても、おそらく似たようなものですね。
女の子を描いた経験がなかった作者さんには、抵抗、また苦手意識もあったかもしれません。
でも、そんなことどうでもよくなるくらい、全体的に飛ばしてるし、とにかく突き抜けて面白い!

レモンちゃんも可愛いし!
こういう話の作り方が、まさしくマッシュみたいでとてもいいです。作者さんとマッシュのリンクを感じます。
ノリと勢いで駆け抜けているようで、実は計算もされている。

実際に書いている側がそこまで考えているかどうかは分からないけど(無意識にそうなってるのかもしれないけど、それはそれですごい)、何にしても、マッシュルが面白いのは確かだね!
原作はすっきりと完結していて、読後感もよくおすすめです。ちょっと苦手なことがあっても、得意分野で上塗りするさまは爽快ですし、勇気ももらえると思いますよ。
未読の方は是非!
おうちで冒険メモをもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。