ドラクエ11・カミュの逃避は治療法への旅だった?

一応、ドラクエ11後半のネタバレを少し含みますので、ご注意ください。
物語の後半、これまで深く語られなかったカミュの過去が少し明かされるシーンがありますよね。
彼の妹・マヤが、黄金の首飾りの力で黄金に変わってしまったこと。
マヤは助けを求めて手を伸ばしてきたけれど、カミュはほんの一瞬、その手を取るのをためらってしまい、そのことをずっと後悔していたこと。

カミュは最初からずっと主人公のそばにいてくれているけど、ここに来るまで自分のことは本当に話さなかったからね。

他の人に比べて情報が少なかったから、ようやく話してくれたなあと思いました。
クレイモランでの反応とか、気になることは本当にたくさんあったので。
それから、彼はこうも言うんですよ。
「マヤの件があったあと、自分は逃げに逃げ回った結果、盗賊に身をやつしていた」
ただ、わたし個人としては、カミュのこの「逃げていた」という発言に疑問を感じています。

カミュについては、これ以外の場面でも薄々感じているんだけど、責任感が強くて言い訳をしない性格のような気がしますからね。

確かに、いつ話を聞いてもだいたい発言が真面目だしね。

この記事では、マヤの一件があったあと、カミュは本当に逃げ回っていたのか、ということについて、自分なりに検証してみたいと思います!
空想たっぷりですが、お付き合いくださいませ。
作中の言動からカミュの性格を読み解く
もともと彼は、義に厚くて仲間を決して見捨てない、という一面を持っています。
上記のブログカード内の記事でも書いていますが、牢屋で主人公を助けてから、旅を始めたあとも、主人公を身を呈して守ることはしても、見捨てることはありません。

また、作中では
- 迷子になっている女の子に親身に接してあげる
- 一国の王子の情けなさを目の当たりにして、国の未来を心配する
といった至極真っ当な倫理観も見せます。
ただの盗賊の発想ではないかなあと思いました。

だいたい、回想の中でも、マヤが鳥を黄金に変え始めたあたりでものすごく怒ってたもんね。
あんな育ちの割に、とてもきちんとした性格だよね。
「逃避中」にしていたこと
もともと身寄りのない孤児だったところをバイキングに拾われた、という経緯を持つカミュ。
このことから、おそらく現状に至るまで、勉学とは無縁な生活を送ってきたものと思われます。
その割に文字は読めるようですが、作中で図書館に連れていくと、仲間会話で本は苦手という趣旨の発言をします。

まあ、見慣れてもいないだろうしねえ。
そんな彼が、マヤの件のあと、「逃げていた」と語りますが、その逃避中にしていたことがありました。
マヤのことを話すとき、カミュはこんなことを言うんです。
「マヤの首飾りについて調べたら、呪いのアイテムだったんだ」

カミュがどのようにしてその事実に辿り着いたかは語られていません。
ただ、「調べた」と言っているので、聞き込みか書物の読み漁りか、どちらかの可能性が高いのではないかと思います。

ボクは書物なんじゃないかと思うなあ。
カミュ、作中でも目立つことを基本的に嫌がるでしょ。
足がつくことはしたくなさそう。

わたしもそんな気がするのよね。
とはいえ、本も本人曰く「苦手」。
苦手でも、マヤのためならやってのけたのでしょうか。
真相は分かりませんが、彼が旅の最中、マヤの首飾りのことを調べて回っていたことは間違いなさそうなんですよ。
手当り次第聞いて回ったか、各地で本を読み漁ったか、とにかく情報を集めていたようなんです。

となると……
「逃げていた」というのは……?

マヤに対する贖罪の気持ちが強すぎて出てきた表現に過ぎないと思う。
カミュはずっと、マヤを助けられなかった自分を強く責めているからね。
本当は、逃げていたんじゃなくて、マヤの黄金化を解く手がかりを求める旅をしていたんじゃないかな。
カミュは、作中を通して多弁な方ではありません。
いくら主人公が相手といえども、自分のことを一から十まで語る性格には思えないんですよ。
なので、本当はマヤのための旅だったところを、さも自分が全て悪いかのように「逃げていた」と表現しているように聞こえるんです。

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