『かがみの孤城』映画版、追い詰められる感覚を描く表現力がすごい話

※この記事では、作品内のいじめ描写について触れています。
心が疲れている方は、無理のないタイミングで読んでくださいね。
かがみの孤城、いいですよね。
原作も大好きですし、アニメ映画版も劇場に足を運んで観た程度には好きです。

確か……
本屋大賞に選ばれた作品だったっけ?

当時、かなり高い得票数で選ばれたみたいです!
後にアニメ映画化された方も、原作に負けず劣らずの名作。
劇場でも配信でも観ていますし、都度何度でも泣いてしまいます……
さて、アニメ映画版もとても素晴らしいのですが、今回は、そのアニメ映画版で特に印象に残った、すごいなと思った部分を語らせていただきたいなと思います!
該当のシーンについて
作中で、主人公のこころちゃんが、不登校になってしまった経緯について語られるシーンがあります。
気になる男の子を巡って、同級生の真田さんに目をつけられて、孤立してしまうんですね。

真田さんのいじめ方は狡猾だったよなあ。
こころちゃんの好きな人や、友達まで彼女から遠ざけようとして……
こころちゃんの味方を外側から奪って孤立させていく感じがさ。

きっかけは同級生の男の子だったかもしれないけど、それがあそこまでエスカレートした理由は、厳密には分からないんですよね……
いったい真田さんはどんな心理だったのか……
ちなみに、真田さんのいじめがどこまでエスカレートしたかというと……
- 同級生を数人伴い、こころちゃんの家の庭に不法侵入
- こころちゃんが自分の好きな同級生を奪おうとしていると騒ぐ
- ガラス戸をドンドン叩く
- その場でわざとらしく泣き崩れる

いや、それもう犯罪じゃない?

ほんとだよね。
こころちゃんは恐怖のあまりうずくまってしまい、以来、学校に行けなくなってしまったのです。
このシーンの何がすごかったのか
原作も、文字で読むだけでも本当に怖かったです。
それが音も映像もついたアニメ映画となると、観ている方の心理的ダメージも桁違い。

不法侵入された段階で、こころちゃんは慌てて家中の鍵を確認して、カーテンを閉めて回るので……
結果的には、画面も本当に暗くなっていって、最終的には中央に泣いているこころちゃんがひとり、というかなり絶望的な絵でした。
こころちゃんの心境が痛いくらい伝わってくる表現でしたね。

これをまた映画館で観るとさ……
映画館って、暗いじゃない?
なんか、シーンの表現との相乗効果で余計怖くなってたよね……

映画の作り手の方が、そういうところまで狙って作っていたとしたら……すごいですよね。

ちなみに、自宅で配信サブスクやDVDなどで映画を観る場合も、部屋を暗くして観れば再現は可能です。


まとめ:五感に訴える作品はすごい
これは私論なのですが、小説にしても映画にしても、五感に訴えかけてくる作品は秀逸だと思います。
作中の表現だけで、質感が伝わってくる作品と言いますか。

かがみの孤城は、原作、映画共に、まさに五感に訴えかけてくる作品でした!
感動のあまり、この本でブックサンタに参加したこともあるほどです。

まだ触れたことがない人は、是非触れてみてね!

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