FF6のシャドウという“何も語らないキャラ”の存在感

ファイナルファンタジー6も、とても好きな作品です。
登場人物はとても多いものの、「全員主人公」をうたうだけあり、どのキャラクターも大変魅力的に描かれていると思います!

今回は、中でもシャドウの話をしたいと思います。

シャドウか。
FF6で一番好きなの?

好きか否かだと、個人的にはフィガロ兄弟のファンなんですけど……
印象的なのはシャドウなんですよね。
具体的に何が印象的だったのかというと、彼が最後の最後まで、仲間の誰とも打ち解けなかったところです。
あれだけの苦しい旅路を共にしたら、普通は多少なりとも仲間意識が芽生えるでしょう。仲間に対しての情も出てくるはず。
シャドウに関しては、そういう描写が微塵もなかったのが驚きだったんです。

もう少し詳しく語りましょう!
それまでのわたしのRPG経験
わたし、FF6ってリアルタイムではプレイしてないんですよ。
初プレイは社会人に入ってからだったんですけど、発売からはかなり経過していた頃でした。

それまでにいくつもRPGをプレイしているわけなんですけど、わたしが経験したRPGって、基本的にはどれもこれもパーティーの仲がいい作品ばかりでした。

テイルズオブジアビスは、序盤はなかなかギスギスしてたよね。
とはいえ、最終的には仲良くなるもんな。
そのため、自分の中に、RPGのパーティーはある程度仲がいいものという固定概念が出来上がっていました。
お互いの身の上話も、みんなある程度把握していて当然というか。

そういうイメージができたのは、何となく、幼少時によくプレイしていたテイルズオブシリーズの影響かもしれません。
フェイスチャットとかが新鮮で、当時夢中になりましたので。
対して、FF6はそうではなかった
本作の旅パーティーは、断じて不仲ではありません。
ただ、わたしとしては、お互い、困ったときは助け合うけど、必要以上には干渉しないような印象を受けました。

なんというか……
大人の距離感というか、社会人の距離感だなと感じました。

ボクはいいと思う。
ベタベタし過ぎてなくて。
全体的にそういう空気なんですけど、中でもただひとり異質なのが、やはりシャドウなんです。
本人があまりにも何も話さないので、彼の過去は彼自身の回想でしか描かれないという……

RPGの登場人物として、それでいいの?
って思いました。
とはいえ、RPGのパーティーって「仕事仲間」ですよね
これでとても勉強になったというか、実感したんですけど、RPGのパーティーって、そもそもが仕事仲間なんですよ。
目的はまあ、FF、ドラクエ、テイルズオブのような王道タイプのRPGであれば、世界の平和を脅かす相手を倒しに行くという共通の目的があり、そのために、居合わせたみんなで数々の苦難を乗り越えていく。
やっていることは、一般的な会社とそう変わらないわけです。

そうか。
それなら、別に無理に仲良しになる必要はないんだ。
シャドウみたいな人がいたっていいんだよな。

一番大切なときに、ちゃんと力を合わせてくれたらいいんですものね。
自分の中の固定概念がいい意味で覆された体験の話でした。
だから、自分の知らない体験をさせてくれたシャドウは、とても印象に残ったキャラクターだったんですよね。

後に、テイルズオブグレイセスfをプレイしたとき、マリクの過去の大半が回想で流れたのを受けて、
「シャドウの系譜か……!」
と思ったのもいい思い出です。

マリクはシャドウよりは話してくれたけどね。
皆さんは、似たようなことを思った経験はあるかな?
