テイルズオブシンフォニア、救いの塔でのジーニアスに泣いた話

以前、テイルズオブシンフォニアのジーニアスがとても好きな話をこちらで書きました。

これを踏まえたうえで、彼の言動に泣かされた場面がもうひとつあるんです。

もうひとつ!

正直ひとつでは済まないんだけど、とりあえずひとつ!

ジーニアス、好きだねえ。
それが、救いの塔での一幕。
ちなみに、シルヴァラント編で最初に訪れるときではなく、物語の後半で訪れるときの方なんです。
リフィルとリーガルの重いスキット
救いの塔攻略中、リフィルとリーガルの間で、とても重い内容のスキットが展開されます。
それは、「この先は危険なので、命の優先順位を決めなくてはいけない」という内容のもの。

何それ辛い……

わたしも、うわあ、って思った。
このとき、リフィルとリーガルは、ロイドのことは何としても死守しなければならない、という結論に落ち着きます。
理由は、彼がユグドラシルに対抗できると思しき特別なエクスフィアを持っているから。
これは大人たちの秘密の会話、なのだと思っていました。
あのシーンを見るまでは。
仲間たちの離脱
この後、一行は救いの塔内で、さまざまなトラップに悩まされます。
絵本のような優しい雰囲気とは裏腹に、どこを通るにも文字通り命懸けの状況です。
ロイドを何としても先に行かせるため、仲間たちは我が身を犠牲にしていきます。
ゲームとしては、先に進むたびに仲間がひとりずつ離脱していく状況ですね。

あれは辛いよね……

みんな、ロイドを叱咤激励しながら離脱していくのが泣けるんだよね……
そして、リフィル先生離脱のタイミングがやってきます。
リフィル離脱時、弟のジーニアスは
リフィル先生も、ロイドを優先して先に行かせるため、身を呈してトラップを切り開いてくれました。
このとき、彼女の唯一の肉親であるジーニアスは、まだパーティに残っています。

テイルズオブシリーズといえば、ストーリーの幕間に挿入されるスキットシステム。
ここに仲間たちの心境が詰まっているので、わたしは逐一チェックしています。

お姉さんが離脱したとなれば、直後にジーニアスの心境を表すスキットが展開されてもおかしくないはずだよね。

わたしもそう思って身構えたんだけど。
結論としては、姉離脱に関するジーニアスのスキットはなかったんです。
このことに、わたしは結構打ちのめされました。
どうしてスキットがなかったのか
ジーニアスに思うところがなかったはずはありません。ロイドも、いったいどう声を掛けたらいいのかと思ったことでしょう。
何せ、彼には親はなく、本人は十二歳です。
それだけに、歳の離れた姉のリフィルのことは、親代わりにもしていたはずなんですよ。
それなのに、ジーニアスが姉に縋り付く描写は一切なかった。
シーンのテンポを良くするため、バランスを取るため、という考え方も、あるにはあると思うんですが、わたし個人としては、これには違う理由もあるように思われてなりません。

だってジーニアスって、トリエットの立ち回りからして、勉強以外の部分でもとても賢いじゃない。
だからね、多分、事前にきちんと聞いていたんだと思うの。

何を?

リフィルとリーガルのスキット内容。
ここについては、会話に参加していなかったしいな、プレセアについてもおそらく聞いていたものと思われます。ただ、こちらは大人。ジーニアスだけが子どもなんです。
子どもがまともに理解するにはあまりにも辛すぎる話です。
それでも彼は、話をきちんと聞いていて、その意図を汲み取っていたからこそ、あの場面ではノーコメントだったのだと思いました。
そして、ジーニアス本人も離脱
ジーニアス本人は、最後の最後で離脱します。
トリエットのときによく描写されていましたが、彼は「天才」と称される子どもながら、自分の限界をきちんと理解している賢さがあります。
このときも、あくまでもロイドの叱咤激励に徹していて、姉に関する言葉は一言もありませんでした。

天才扱いされる十二歳の少年なら、本来は、自分が主人公だと思いたい年頃だよね。
でも、あくまでもロイドのサポートに徹するんだ。

ジーニアス本人が、ロイドのことを親友として大好きなのもあるけど、やっぱり彼は、賢いのよ。
テイルズオブシンフォニアは、仲間キャラクターの描写がとても細かくて、考察のしがいがある作品です。
わたしはジーニアスが好きなので、ジーニアスの話が多くなりますが、他のキャラクターだって、みんな魅力的なんです。

テイルズオブシンフォニアは、現代では何度かリマスターされていますので、結構いろんな媒体で遊ぶことができます。名作ですので、一度は触れてみませんか?
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