旅立とう、君だけの物語へ―オクトパストラベラー、自由度の魅力

スクウェア・エニックスの中では比較的新しいRPG、オクトパストラベラー。
初代はNintendo Switch発売とほぼ同時期にSwitch専用ソフトとしてリリースされまして、後にPS4、PS5版なども発売されました。今はいろんなプラットフォームでプレイ可能な作品だと思います。

HD-2Dという独自の表現方法を確立した作品でもあるよ。
この表現方法で、後にドラクエ3のリメイクも発売されたんだ。
2Dなのに奥行きがある綺麗な画面を楽しめるよ!
この作品の特徴は、レトロな雰囲気と、自由度の高さ。
最初に8人の中から主人公を1人選び、その人の序章を終えたあとは、完全に自由な順番で物語を進めることができます。

わたしはまだ初代しかプレイできてないので、初代の話になりますが、アーフェンを主人公にしています。
他の人も試せばいいのに、ついアーフェンばかり選んじゃうんですよね。

ちなみに、未プレイのオクトパストラベラー2はパルテティオに興味津々らしいよ。好みが分かりやすいよね。
わたしの好みの話は脇に置いておきますが、オクトパストラベラーのすごいところは、「旅立とう、君だけの物語へ」というキャッチコピーを、旅の中で本当にその通りだと実感できるところにあると思います。

どういうこと?

オクトパストラベラーは、受けたクエストや行動の順序によって、同じイベントでも毎回違う感想を抱ける作品なの!
ここは、わたしの一回目と二回目のプレイで、実例を見ていきましょう!
一回目
主人公にアーフェン、2番目の仲間にテリオンを選びました。

テリオンは、盗賊なので、各地にある鍵のかかった宝箱を開ける技能を持っています。
アーフェンの初期村クリアブルックから近くにいることもあり、早めに仲間にしたいなと思ったんですよね。

そういう人が早く仲間になると、一発で宝箱をすべて回収できるぶん、洞窟とかの探検も楽になるしね。
テリオンを早く仲間にした理由は、そういうメタ的な部分が大きかったのですが、わたしはここでふと思いました。

アーフェンの旅の動機は、かつて幼い自分を救ってくれた薬師みたいに、世界中の人を救いたいというもの。
もはや眩しくなるくらいの聖人君子なのですが、対するテリオンは、アーフェンが出会ったときには貴族の家に秘宝を盗みに入る真っ最中。

……明らかに住む世界が違いすぎる二人だと思うんだけど、アーフェンはなぜテリオンに手を貸そうと思ったんだろう?
たとえば、この疑問。
多分、主人公をアーフェン、2番目をテリオンにしていないと浮かばない疑問なんですよ。
この間の双方の心情はそこまで深く描かれないので、ここが想像の余地のある部分になります。

個人的には、テリオンが傷だらけすぎて、アーフェンとしては見ていられなかったのではないかと思っています。
それから、3番目の仲間にはトレサを選びました。
わたしはここでも疑問を抱きます。

テリオンは盗賊、トレサは商人です。
立場的には水と油と呼べる間柄だと思うのですが、この2人を一緒にしておくと、道中めっちゃギスギスするんじゃないかしら……

た、確かに……
実際は、この二人が喧嘩するシーンなんてどこにもありませんでしたが、仲間にした当初は勝手にヒヤヒヤしていました。
二回目
主人公がアーフェン、2人目がテリオンであることは初回プレイと同じですが、今回は3人目にハンイットを選んでみました。

初回プレイ時に思った以上に気に入ったキャラクターだったので、早めにお迎えしたかったんです。
ただ、レベル上げが足りなかったのか、ハンイット序章のボスに大苦戦する羽目になります。
これはいかんぞと思い、その後は少しレベル上げに励みました。
また、今まで巡ってきた村や街にファストトラベルで戻っては、テリオンに装備や回復アイテムなどを盗んでもらったり、ハンイットに「けしかける」をさせて戦い、他の二人とのレベル差を埋めたりしていました。
その過程で当然、アーフェンの初期村クリアブルックにも立ち寄るのですが、ここでわたしは思ったんです。

立派な薬師になりたくて旅に出たはずのアーフェンが、戻ってきたと思ったら、盗賊と魔物を従えた狩人を連れている。
そしてその連れが村で大暴れしているとなると……

アーフェン、グレたのかと思われそうだよね。
アーフェンの親友ゼフに対して必死に盗みを働くテリオン、魔物をけしかけるハンイット……
人の心はないのかと言いたくなってしまいます。その後、アーフェンの村での評判が落ちなかったか心配になりました。(特にそんな描写はないのですが)

他にも、クエストをプレイする順番によって、感じ方が変わるシナリオがいくつもあるよ!
中には解決の仕方が何通りかあるサブイベントだってある。

オクトパストラベラー、とても奥深く、何度も繰り返し楽しめるRPGだと思います。
皆さんも、この世界で自分だけの物語を紡いでみませんか?
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