ドラクエ7のゼポットは、どうやって石版を見つけたのか考えてみた

短編集のような展開が続くドラゴンクエスト7の中でも、特に人気が高い名エピソードといえば、フォロッド城編の、ゼポットと、からくり兵エリーのエピソードが挙げられると思います。

あれは泣けたよね……

うん……
過去編(石版世界)で、どこか後ろ髪を引かれるような思いで現代に帰ってきたあとの、現代フォロッド城、及びフォーリッシュのエピソードが……!
今回は、あの一連のエピソードの中で、少し気になったエリーの発言について、ちょっと深掘りしてみたいと思います!
そもそも、フォロッド城ってどんなエピソード?
石版世界のフォロッド城では、少し前から、悪意を持ったからくり兵の存在が驚異となっています。
そこに到着した主人公たちは、その腕っ節の強さを、フォロッド城の兵士長トラッドに認められ、からくり兵に対抗するための傭兵として働くことになりました。
ゼポットは、そのトラッドの弟。つっけんどんで気難しい性格をしています。
兵士長であるトラッドと違い、普段は辺境の地に研究所を構え、からくりの研究者として暮らしている人物ですね。
トラッドとは、諸事情で仲違いしている状況ですが、この度のからくり兵襲撃に対抗する手段として、物語の途中から、その知恵を貸してくれます。

ゼポットは、からくり兵の一人を改造して味方につけたうえで、そのからくり兵を使って、敵からくり兵の動きを止めることに成功するんだ。
その味方のからくり兵……
悪意の言葉を全て取り除かれ、生まれ変わったからくり兵こそが、エリーなんだね。
やがて、エリーの力もあり、フォロッド周辺からからくり兵の脅威は去りますが……
仮にもからくり兵と同じ姿をしたエリーは、凱旋しても、誰にも受け入れてもらえません。
そのことに失望したゼポットは、エリーを連れて、あの辺境のからくり研究所で生涯暮らし続けることになります。
ぼくには エリーがいる。
それだけで いいんだ。
後日談
エリーとは、どうやら、ゼポットの婚約者であったフォロッド城の姫の名だそうなんです。
ただ、その姫は、数年前に事故で亡くなってしまいました(その事故にトラッドが絡んでいたため、現在はトラッドと険悪なのです)。
ゼポットが心を閉ざしているのはそのためなんですね……

このことは、フォロッド城のエピソードをクリアした後、エリーの妹姫から聞くことができます。

切ないね……
現代フォロッド城にて
石版世界のフォロッド城をクリアして、現代のフォロッド城に行くと、あの辺境のからくり研究所は、禁忌の地とされていることが分かります。
その理由は、物語が進むと明らかになるのですが……
実は、からくり研究所では、すでに骨だけになっているゼポットに、からくり兵エリーがひたすらスープを作り続けているのです。
(トラッドの子孫が、エリーの邪魔をしたくないがために、禁忌の地扱いしていたというわけです)

つまり……
エリーは、ゼポットが亡くなっていることを、理解していない?

そうです。
エリーは、ゼポットが亡くなったことを理解できないのです。
だから、温かいスープを飲んでもらえば、きっとゼポットが元気になると信じて、ひたすら作り続けているのです。
もう、何十年も……。
温カイ すーぷ ツクル。
ソシタラ ぜぽっと 元気ニナル。
元気ニナッタラ
マタ 一緒ニ 散歩スル……。
現代フォロッド城では、からくり兵、及び禁忌の地のことを知りたがった王様を、トラッドの子孫と共に止めるのが一連のエピソードでした。
この問題を解決すると、トラッドの子孫が、主人公たちに石版の欠片をくれます。
「ゼポットが拾ったもの」
だと言い残して。
ゼポット、その石版はどうやって見つけたのか
ゼポットは……
作中の描写から察するに、からくり研究所から外に出ることは、ほとんどなかったものと考えられます。

まあ、買い出しくらいには出てたのかね。

からくりの研究者として、優れた人物でしょうし、姫の婚約者だった経緯からも、お金にはそこまで困ってないかもしれないけれど……
生活はしないといけませんからね。
とはいえ、買い出しくらいだと、ほとんど同じ場所にしか行かないはず。
何なら、城から使いを寄越して、物資を届けさせていた可能性すらある。
となると、ゼポット自身が石版の欠片を見つけられる確率って、そう高くないと思うんですよね。

でも、ゼポットが見つけたことは確定なんだよね?
いったいどうやって……
不思議ですよね。
この謎を紐解くヒントなんですが……
個人的には、エリーの発言の中にあると思っています。

エリーは言っていました。
ゼポットが元気になったら、またゼポットと散歩したいと。
つまり、ゼポットとエリーは、日常的に散歩していた可能性が高いです。

散歩……そうか!
もしかして、あの石版は、エリーとの散歩中に見つけたものか?
もちろん、確証はありません。
ですが、ゼポットは、エリーにはとても優しかったはずです。
エリーが「少し遠くまで散歩したい」と言えば、きっと付き合ってくれたと思うんです。
あの石版の欠片は、その過程で見つけたものなんじゃないかなと……
そう思えてならないのです。
しかも、その石版について調べてもくれた
これは、トラッドの子孫が教えてくれることなんですが……
ゼポットは、その石版について、ちゃんと文献を漁って調べてくれたみたいなんですよね。

からくり一筋の人だからなあ。
石版なんて、専門外だったろうにね。
しかも、その石版は、勇敢なる旅人が欲しているらしい、というところまで、しっかり掴んでいる。
それを知ったゼポットが、どんな顔をしたのかは知る由もありませんが……
少なくとも、かつてからくり兵の驚異からフォロッド地方を守った主人公たちのことが、頭の片隅によぎった可能性はあるものと思われます。

これについては、仲間会話でキーファに話し掛けると、驚きと感謝のコメントが聞けます。
「勇敢なる旅人って、オレたちのことかな?
だとしたら、嬉しいよな……」
わたしもね。
ゼポット自身のエピソードは悲しいものでしたが、主人公たちの活躍を通してからくり兵エリーと出会えたことで、その人生に、ほんの少し光が灯ったなら、嬉しいかなあと思いました。

ドラクエ7は、これ以外にも名エピソードがたくさんあるし、それぞれに丁寧な後日談が用意されているから、じっくり遊んでみることをおすすめするよ!

