物語だけじゃなく翻訳も好き! お気に入りの海外文学3選
海外の文学を読むうえでは、原作のつくりはもちろんのこと、翻訳の相性がいいかどうかというのも重要な観点だと思います。

翻訳の相性?

翻訳によって、作品から受ける印象は全く異なってくるんですよ。
これは、海外文学ならではの楽しみ方だと思いますね。
今回は、個人的にお気に入りの海外文学の中から、翻訳まで含めて気に入っている作品を3作ほど挙げてみたいと思います。
今なら、図書館でも借りられそうな名作ばかりですので、気になるものは是非お手に取ってみてはいかがでしょうか!

星の王子さま
サン・テグジュペリ原作。
わたしは内藤濯(ないとう あろう)氏の訳で読みました。
他の方の訳でも読んだことがあるんですが、わたし、この作品はどうもこの方の訳でしか読めません。

うまく表現できないんですが……
内藤濯さんの訳だと、こう、文章全体に、上品な色気が漂っているんですよ。
どこでそう感じるのかは、ちょっと説明できないのですが。

たくさん咲いている薔薇に、自分の星に残してきた薔薇がいかに自分にとってオンリーワンであるかを語ったあたりとか、そうなんじゃない?
小公女
バーネット原作。
わたしは川端康成氏の訳で読みました。

小公女については、訳者は特に意識しておらず、とりあえず家にあったものを小学生の頃に読みました、という感じでした。
なんか読みやすいなあ、とは思っていたんですが……
訳が川端康成氏だったことは、大人になってから知って二度見しました。

個人的には、苦境に置かれているセーラが、空想だけで豪華な食卓を思い浮かべたり、空想の魔法が解けた瞬間の寂しさが残る描写だったりの落差がすごいなあと思ったな。

オズの魔法使い
ライアン・フランク・バウム原作。
わたしは渡辺茂男氏の訳で読みました。

実は、人生で初めて読破した長編小説がこれでしたので、こちらの翻訳は大変に印象に残っております。

具体的には、どんなところが?

なんかね。
本作は、わたしの中では、最初の文章が重要らしいんですよ。
最初っていうのは、ドロシーがオズの国に飛ばされる前、カンザスでどんな暮らしをしていたかとか、カンザスの過酷な暮らしが、おばさんの目からどう輝きを奪っていったのか、とか。
それ以外には、オズの国に着いたあと、カンザスに帰る方法を聞くためにエメラルドの都を目指すと決めたドロシーの旅支度の様子とか。

結構あるな。

今でも、新しい本を読むと、オズの魔法使いのような文章を無意識に求めてしまうんですよね。
わたしの感性に、かなり重大な影響を与えた作品らしくて。
だいたいこんなところです。
図書館、および青空文庫にあれば無料で読むことができますので、まだ読んだことがないという方は、ちょっと冒険気分で読んでみてはいかがでしょうか!
